会長挨拶

令和3年、国立大学病院医療情報・企画関連部長会長に就任いたしました。
本会は、国立大学の医療情報部門を立ち上げ、我が国の医療情報化を推進してこられた諸先輩方の情報共有の場として 、永きにわたり活動して参りました。

新型コロナウイルス感染症の影響から、オンライン診療をはじめとする遠隔医療が実用化の段階に入り、「医療DX」などの言葉に代表されるように情報技術が 医療のありようそのものを変えつつあるとともに、サイバー攻撃が苛烈を極めるようになり、医療情報の安全性に対する要求が高まる時代の転換点に、我々は今おかれています。

医療情報の高度化と安全性確保に対する社会の要請に応えるため、本会は、国立大学病院の集まりから、国公立大学の枠を越えて知恵と経験を持ち寄り、 新しい問題に手を携えて向き合うための組織へと姿を変えることと致しました。

「情報」の力の源泉は、あらゆる人の結びつきにあります。

医療情報を取り巻く多くの問題に向き合い、社会の多くの期待に応えるために関係者一同が手を携えて、大学病院、さらには、我が国全体の医療情報の発展に 寄与するための「扇の要」になるべく、今後活動を進めて参ります。

是非当会の活動にお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

令和4年9月吉日
 大学病院 医療情報・企画関連部長会 会長 黒田知宏