本会について

本会について

大学病院医療情報・企画関連部長会は、大学病院の医療情報・企画関連部門の長が集い、 医療情報などに関わる諸問題を話し合い、社会に還元することを目指す団体です。
大学病院医療情報・企画関連部部長会(以下部長会)の歴史は、昭和59年(1984年)に 東京大学で開催された第1回国立大学附属病院医療情報処理部門連絡会議に遡ります。
この会議は、『「学会」とは異なり、病院のあらゆる職種の人が一堂に介して、 医療情報処理に関わる問題を話し合い、各大学の経験を発表し合うことで、 同じ環境にある人々がどの大学でも直ぐに役立つ実地の経験を学び合える』 場として設置されました。(平成7年度実行委員長東京大学開原成允先生 の文章を筆者が要約)。この会議などの活動を経て全国の国立大学に 医療情報部長が置かれるようになり、部長会が形成されました。
当時発行されていた連絡会議の「NewsLetter」によると、 部長会の設置は鹿児島で行われた平成9年度連絡会議中の 平成10年1月8日に行われた医療情報部長懇談会で合意され、 平成10年7月29日に第1回会合が開催されたようです。
連絡会議のプログラムに「部長会」の文字が現れるのは、 平成11年1月に開催された、平成10年度連絡会議のことです。
以来、「連絡会議」と「部長会」は、国立大学が独立法人化され、医療情報部門に 病院の経営分析や企画運営に関わる業務を求められる社会の変化を受け止めながら、 脈々と「共通の問題を一堂に会して話し合い」、「どの大学でも直ぐに役立つ 実地の経験を学び合う」場として運営されてきました。
一方、情報技術の急速な発展の中で、今や医療情報システムのない診療現場の ありようが考えられないほど診療現場の情報化が進むとともに、2020年代に 入ってサイバー攻撃が苛烈を極めるようになる中で、医療情報処理部門の 役割は益々大きくなりました。「共通の問題」を共有する範囲はもはや 「国立大学病院」に留まりません。
そこで、令和4年(2022年)、本会は規約と名称を改正し、 「国立大学」だけではなく、国公私立全ての「大学病院」の医療情報部門の 関係者が一堂に会する場として、広く大学病院、さらには、本邦の 医療情報の現場を取り巻く問題を話し合い、直ぐに役立つ実地の経験を 社会全体に還元する役割を担うことといたしました。

令和4年9月吉日
 大学病院 医療情報・企画関連部長会 会長 黒田知宏